海鮮ウタリ


ウタリ公開日誌ブログ

橋渡し、伝えること

北海道・和食「海鮮ウタリ」

紋別港の水揚げ

日本各地の地方と呼ばれるところを旅すると、いつも感じる想いがあります。それはその土地で実直に生活する方々の想い、地元への愛着、それと同時に都市圏への幻想と期待などです。


特に北海道は18年間私が生まれ育った土地です。函館を離れて後、やっと大雑把ではありますが10年以上かけて北海道を見て回れたかな、という現在、やはり感じることはその想いです。


北海道に観光で訪れる方々の多くが持ってくださる良いイメージというのは、地元の方々には本当に逆に見えてしまうものなのです。大自然への憧れも、日常になると不便で過酷、新鮮な魚介などの食材も日常的に食べていればそれが当たり前になって、東京のおしゃれなレストランをテレビ等で見ればいいなぁ、となるのが人情かもしれません。


北海道・和食「海鮮ウタリ」

斜里の競り

この感覚が進むと地元は、いかに自分たちの足元に素晴らしい宝物があるのか、恵まれた環境で生活しているのか、また外の方たちに何が愛され、喜ばれるのか、等の感覚を失ってしまうのです。それはとても悲しいことと私は思います。 地元はもっと自らの魅力や可能性に気づいて、もっと評価されてもいいと思いますし、そこを訪れていただいた方々にもっと喜んでいただけるよう真っ当な商売と努力で応えるべき、と考えています。

海鮮ウタリは、生まれたての小さな飲食店に過ぎませんが、私共が当店の持つ役割を考えたとき、それは橋渡しであろう、と考えているのです。


北海道の外から、道産子である私が宝であると感じる食材、そしてそれらに携わる仕事人たちの心意気を、その魅力のまま東京の方々に伝えたい。そしてその反応をまた産地に生で伝え返したい。その積み重ねがお客様と産地の良い関係に繋がってくれたら、と願っています。


北海道・和食「海鮮ウタリ」

斜里の競り

私共の実力をはるかに超える目標であることは十分以上に理解していますが、ほんの少しでもいいのです。この想いに嘘はありません。
私達は最高の裏方でありたい。お店はお客様と作っていくものです。色々な意見をぜひ聞かせてください。何でも言ってみてください。意外な事が実現したり、期待はずれだったり、期待以上だったり、何が起こるかわかりませんが、その全てが楽しみです。そして北海道を感じていただければ、こんなにうれしいことはありません。


皆様のご来店を心よりお待ちいたしております。